前回記事では、明るさ調整とホワイトバランスについて触れました。今回は、オートライティングオプティマイザ(ALO)とピクチャースタイルについて説明します。
ALOについて
まず、オートライティングオプティマイザ(ALO)について説明します。ALOとは、
「撮影結果が暗い時や、コントラストが低いときまたは高いときに、明るさ・コントラストを自動的に補正する機能」
のことを指します。つまり、皆さんが撮影した画像に対してALOを適用することで、キヤノンが良いと思う明るさ・コントラストへ自動的に補正をかけてくれます。
カメラ本体にも搭載されている機能で、撮影時に設定してなかった、もしくは撮影時とは別のALO設定にしたい、という方はDPP上で調整することができます。
ALOは、ツールパレット上、ホワイトバランス微調整の下にあります。設定としては、ALOのチェックボックスを外した状態である、「しない」、スライダ位置で設定する、「弱め」、「標準」、「強め」があります。ALOそれぞれの設定で調整した結果を見てみましょう。
上の写真の柄杓部分をご覧いただくとわかりますように、しない⇒強めに調整していくにしたがって、画像が明るくなり、コントラストも高くなっていることがわかると思います。
Caon iMAGE Gatewayより ~”EOS流”機能活用術~
https://ptl.imagegateway.net/contents/original/konnatoki/01.html
上記ページでも紹介されていますが、キヤノンとしては「露出が背景に影響されやすく、顔が暗くなりがちな逆光時のポートレート撮影」にお勧めしているようです。是非、お持ちのカメラで試してみては如何でしょうか?
ピクチャースタイルについて
次に、ピクチャースタイルについて説明します。ピクチャースタイルとは、
コントラスト、色の濃さ、色合い、シャープネスがあらかじめ設定された機能
のことです。キヤノンでは、現在8つのピクチャースタイルがプリセットとしてカメラに設定されており、具体的には、オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディティール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロがあります。それぞれのピクチャースタイルの詳細はこちら(キヤノンのHPにとびます)。
DPP上では、撮影後にピクチャースタイルを変更することができます。例えば、撮影時はスタンダードで撮ったけど、後から見ると、風景のピクチャースタイルを適用したいな、と思ったらDPP上で後から変更することができます。
個人的には、撮影時のピクチャースタイルは、スタンダード、ポートレート、風景を一番使用して行気がします。基本はスタンダードで撮影して、人物を撮るときはポートレート、風景を撮るときはその名の通り風景を使用することが多いです。カメラ設定を変え忘れたときとか、後から画像を見て、別のピクチャースタイルを適用したい、と思ったときにDPP上でピクチャースタイルを変えますね。
スタンダードと風景を適用した場合の写真例を挙げます。風景の方が空の青さが出ていたり、全体的に色鮮やかな印象を受けますね。
スタンダード 風景
シーンによって最適なピクチャースタイルがあるはずですので、是非色々試してみてください。
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